名古屋市美術館 Nogoya City Art Museum

EXHIBITION 展覧会

過去の展覧会

2019年度

特別展

印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション
Impressionism and Beyond – Master Paintings from the Yoshino Gypsum Collection

2019年4月9日(火曜日)~5月26日(日曜日)

バルビゾン派から印象派を経て、その先のフォーヴィスムやキュビスム、さらにエコール・ド・パリまで、大きく揺れ動く西洋近代美術の歴史を吉野石膏コレクションの72点の作品によってご紹介します。石膏建材メーカーとして知られる吉野石膏株式会社は1970年代から絵画の収集を始め、2008年には吉野石膏美術振興財団を設立。ミレー、ドガ、モネ、ルノワール、ファン・ゴッホ、ピカソ、シャガールなどのコレクションには、いずれも名作が揃います。吉野石膏コレクションが誇る西洋近代美術の傑作をまとめて紹介する展覧会は中部地方では初めて。知られざる珠玉の名品を、お見逃しなく。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》1887年 吉野石膏コレクション

あいちトリエンナーレ 2019 情の時代
Aichi Triennale 2019: Taming Y/Our Passion

2019年8月1日(木曜日)~10月14日(月曜日・祝日)

第4回となる「あいちトリエンナーレ2019」は、ジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介氏を芸術監督に迎え、「情の時代 Taming Y/Our Passion」をテーマに開催します。そこには「情報によって我々の感情が煽られ、それによって翻弄された人達が、今世界中で分断を起こしている。アートの持つ力で、人々の情けに訴えることによって、問題解決の糸口を探っていきたい」という思いが込められています。名古屋市美術館では国内外から招待された約10組のアーティストの作品を紹介します。

碓井ゆい《shadow of a coin》2013-2018年
Photo: Shinya Kigure

カラヴァッジョ展
Caravaggio 2019-2020

2019年10月26日(土曜日)~12月15日(日曜日)

イタリアの国民的画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)。日本ではその作品を目にする機会が少なく、まだ知る人ぞ知る存在ですが、17世紀バロック美術の先駆者として、西洋美術史では最重要人物の一人として確固たる地位を築いています。きわめて生々しい描写、光と影による巧みな演出、深い精神性がみられるカラヴァッジョの芸術は唯一無二であり、一瞬で見る者の心を捉えます。本展覧会は札幌、名古屋、大阪に巡回し、名古屋会場となる当館では日本初公開の作品を含むカラヴァッジョの絵画約10点(帰属作品を含む)と、カラヴァッジョと同時代、または後代にその強い影響を受けた画家たちの絵画約30点を紹介します。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
《ゴリアテの首を持つダヴィデ》1609年 ボルゲーゼ美術館蔵
©Alinari, Licensed by AMF,Tokyo/DNPartcom Reproduced with the permission of Ministero per i Beni e le Attività Culturali

没後90年記念 岸田劉生展
Kishida Riusei A Retrospective

2020年1月8日(水曜日)~3月1日(日曜日)

大正から昭和にかけて活躍した画家・岸田劉生(1891-1929)。劉生といえば愛する娘の姿を描いた「麗子像」がまず語られますが、38歳という若さで亡くなるまで肖像画、静物画、風景画といった多彩なジャンルに取り組み、独創性のある作品を描きました。劉生の作品の多くは、作品や日記から制作日を知ることができます。展覧会では、よく知られた《麗子微笑》(重要文化財)や長く所在が不明であった作品を含めた初期から最晩年までの約160点を年代順に紹介し、劉生の歩んだ絵画の道をたどります。没後90年を迎えても衰えることのない劉生の絵画の魅力をたっぷりとご堪能ください。

岸田劉生《麗子微笑》1921年 東京国立博物館蔵
重要文化財【展示期間:1月8日~2月16日(予定)】
Image:TNM ImageArchives

常設企画展

新たなる木彫表現を求めて -平櫛田中賞受賞の作家たち-
In Search of the New Wood Carving Expression-Artists Awarded Hirakushi Denchu Prize

2019年4月9日(火曜日)~6月30日(日曜日)

日本の木彫表現は、信仰の対象としての仏像彫刻とともに発展しましたが、やがて衰微し、明治時代の伝統美術復興の流れの中で再び命を吹き返します。この木彫復活の中心にいた作家の一人が平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)で、彼の偉大な業績を顕彰して存命中の1972年に設けられたのが「平櫛田中賞」です。今日まで29人の作家がこの賞の栄誉を受けていますが、今回の展示ではその中から5人の彫刻家と田中自身の作品をあわせてご紹介します。

平櫛田中《釣隠》1953年 メナード美術館蔵

あいちトリエンナーレ 2019 ラーニング・プログラム
Aichi Triennale 2019 Learning Program

2019年8月1日(木曜日)~10月14日(月曜日・祝日)

「あいちトリエンナーレ2019」の企画として、来場者の創造性を刺激する「アート・プレイグラウンド」を立ち上げます。工作が得意な人もそうでない人も、大人もこどもも楽しめる場を目指しています。手と頭で考え、作品のインスピレーションを表現に繋げるモノづくりの拠点が名古屋市美術館にオープン!ただ鑑賞するだけでない、表現や創作が一体となったアート体験に、ぜひご期待ください。

活動イメージ(あいちトリエンナーレ2016での様子)