EXHIBITION 展覧会

常設企画展 近代名古屋の日本画界
明治末から昭和戦前期にかけての名古屋および周辺地域の日本画の歴史を辿りながら、名古屋市美術館で初紹介の画家を含む中京画壇の画家たちの作品を紹介します。第1章「名古屋開府三百年と中京画壇の成立」では、明治43年(1910)の名古屋開府三百年紀念新古美術展覧会と同時期に活躍した日本画家たちを紹介します。第2章「東海美術協会と次世代の日本画家たち」では、新古美術展覧会を機に結成された日本初の民間総合美術団体・東海美術協会の活動と、大正から昭和戦前期に名古屋を中心に活躍した画家たちを紹介します。
みどころ
①30人を超える中京日本画家を紹介!

名古屋市美術館蔵【前期展示】
本展では、名古屋市美術館初紹介の画家を含む30人以上の中京日本画家の作品を展示します。江戸時代の伝統を引き継いだ画家や、東京・京都で新しい日本画を学んだ画家、郷土史研究のような画業以外の幅広い活動をした画家など、様々な中京日本画家を紹介します。明治時代以降の中京日本画家をここまで網羅的に紹介するのは、名古屋市美術館としては初の試みになります。
展示予定作家(五十音順)
青木栖古、浅井正臣、朝見香城、石川英鳳、石河有𥻘、大岩聚星、大矢米年、奥村石亭、織田杏逸、織田杏斎、狩野梅斎、喜多村麦子、熊沢古蓬、小寺雲洞、近藤白鳳、佐藤空鳴、清水有聲、富田范渓、波多野一岳、服部有恒、林雲鳳、平岩三陽、藤島華僊、松田杏亭、水谷芳年、水野清亭、毛利梅友、森村稲門(宜永)、山田秋衛、横山葩生、渡辺幾春、渡辺秋渓(秋谿)
②名古屋で開催された2つの博覧会にも注目!

名古屋市美術館蔵(御大典奉祝名古屋博覧会美術展 銀牌受賞作)【通期展示】
明治時代以降、全国的に行われた博覧会は、画家たちの作品発表の場としても重要な役割を果たしました。名古屋でも多くの博覧会が開催され、特に明治43年(1910)の第十回関西府県連合共進会と昭和3年(1928)の御大典奉祝名古屋博覧会は中京美術界発展の大きなきっかけになりました。第十回関西府県連合共進会の付帯事業として開催された名古屋開府三百年紀念新古美術展覧会は、日本初の民間総合美術団体・東海美術協会設立のきっかけとなり、御大典奉祝名古屋博覧会のパビリオンの1つとして建設された美術館(鶴舞公園美術館)は、展示施設として重要な役割を果たしました。本展では戦前に名古屋・鶴舞公園で開催された2つの博覧会に関する資料も展示し、当時の中京画壇を取り巻く時代背景についても理解を深めることができます。
③中京画壇の紹介・解説リーフレットを発行!

名古屋市美術館蔵【通期展示】
本展の開催に合わせて解説リーフレットを発行予定です。リーフレットは本ページでも電子版(PDF)を公開します。鋭意製作中ですので、続報にご期待ください。
※リーフレットは数に限りがあります。配布方法など最新情報については、本ページでお知らせします。
※リーフレット掲載作品と本展出品作品は異なる場合があります。
会期
2025年9月27日(土)~12月7日(日)
※会期中一部展示替をします。
【前期】9月27日(土)~11月3日(月・祝)
【後期】11月5日(水)~12月7日(日)
観覧料
常設展観覧券および「特別展 藤田嗣治 絵画と写真」の観覧券でご覧いただけます。
常設展観覧料および開館時間についてはご利用案内をご覧ください。
会場
名古屋市美術館 常設展示室2・3
関連イベント
コレクション解析学「東海美術協会の日本画家たち」
[日時]11月29日(土)14:00~(約90分)
[講師] 近藤将人(名古屋市美術館学芸員)
[会場]名古屋市美術館2階講堂
[定員]180名(当日先着順、定員になり次第締切)
[料金]無料