名古屋市美術館 Nogoya City Art Museum

EXHIBITION 展覧会

特集 開館35周年事業 猛獣画廊壁画修復プロジェクト

第2次世界大戦中に動物を失った東山動物園では、1948年に「猛獣画廊壁画」3枚が制作され、動物に代わり多くの人を迎えました。描いたのは、太田三郎、水谷清、宮本三郎。ライオンやヒョウといった動物が見られず、寂しい思いをしている子どもたちのために、横幅5メートルの大画面に「北極・南極」「南方熱帯」「アフリカ」に暮らす動物の姿を描きました。

東山動物園猛獣画廊壁画修復プロジェクトについて詳しくはこちら

水谷清《東山動物園猛獣画廊壁画No.2》1948年 名古屋市美術館蔵

壁画は1997年に当館に収蔵されましたが、当初から修復が必要な状態でした。昨年度、皆様のご支援により、これら貴重な文化財である壁画の修復プロジェクトを開始し、修復に向けての調査の様子を公開しました。
今年度は、展示室で修復作業を行い、その様子をご覧いただきます。修復完了後には、壁画3枚を一堂に展示します。

修復は、愛知県立芸術大学に依頼し、修復の専門家、また近隣地域で文化財の修復や保護等について学ぶ学生、研究者によるチームによって行われています。

太田三郎《東山動物園猛獣画廊壁画No.1》修復の様子 (2022年12月-2023年2月実施)

令和5年度の予定

内容
4月 宮本三郎《東山動物園猛獣画廊壁画No.3》「アフリカ」修復開始
(一旦、作業保留)
6月 水谷 清《東山動物園猛獣画廊壁画No.2》「南方熱帯」修復開始
8月 2枚を平行して仕上げ作業
11月 修復作業終了
12月 修復完了報告展にて3枚を一堂に展示(令和6年3月10日まで)

ワークショップ

昨年度に続き、今年度も8月に子ども向けのワークショップを実施予定です。詳細は決まり次第、お知らせします。

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