EXHIBITION 展覧会
過去の展覧会
2022年度
特別展
布の庭にあそぶ 庄司達
2022年4月29日(金曜日・祝日)~6月26日(日曜日)
本展は、愛知県を拠点に50年以上活動を続ける作家・庄司達(しょうじさとる)の個展です。1968年、この地方で活躍する多くの美術家を育てた桜画廊で初個展を開催して以来、布を使った作品を数々発表してきました。本展では、デビュー作である〈白い布による空間〉シリーズ7点と〈Navigation〉に加え、〈Cloth Behind〉の新作を展示します。 とくに、〈Navigation〉のシリーズから、「アーチ」「フライト」「レベル」の3種類すべてを一堂に展示するのは、本展が初めてとなります。
美術館の壁や天井、床などに、白い布が寄り添うようにして生まれる空間は、まるで広々とした庭のように、人々が行きかい、安らげる場所となるはずです。80歳を超えた今も、つねに思考し、新たな表現に挑戦し続ける庄司達の集大成となる本展に、ご期待ください。
ボテロ展 ふくよかな魔法
2022年7月16日(土曜日)~9月25日(日曜日)
南米コロンビアの美術家、フェルナンド・ボテロ(1932–)。彼の手にかかると、楽器や果物、さらにはあのモナ・リザさえも、ボリュームのある形になって現れます。その独特な形態や色彩は、さまざまな感覚を呼び起こし、見る人を惹きつけてやみません。日本では26年ぶりとなる今回の大規模な絵画展では、ボテロ監修のもと、初期から近年までの油彩・水彩・素描など70点を紹介し、いまも制作を続ける彼の画業をたどります。ボテロがかける「魔法」を、ぜひ体感してください。
「クマのプーさん」展
2022年10月8日(土曜日)~11月27日(日曜日)
『クマのプーさん』(Winnie-the-Pooh)は、1926年にイギリス人作家のA. A. ミルンが描いた子ども向けのお話です。少年クリストファー・ロビンのクマのぬいぐるみプーと仲間たちが過ごす日常が、E. H. シェパードの挿画を交えて綴られています。展覧会は、シェパードが出版社のE.P.Dutton(ダットン社)のために、1950~60年代に描いた貴重な原画約100 点とミルンのことばとで、クマのプーさんの物語世界をじっくりとたどってゆきます。クリストファー・ロビンが大好きなプーや仲間たちと過ごした「夢のような時間」が空間全体に広がります。
特集
はじめまして!新収蔵品です。
Nice to meet you,New Collections of Nagoya City Art Museum
2022年4月29日(金曜日・祝日)~6月26日(日曜日)
名古屋市美術館は、開館前の昭和58年(1983)に美術館資料収集審査委員会が設置されて以降、「エコール・ド・パリ」・「メキシコ・ルネサンス」・「現代の美術」・「郷土の美術」という4つの収集方針のもと、収集活動を続けています。その多くは市民の皆様からの寄贈によるもので、令和3年度末に館蔵品の総数は約8,100点となりました。
今回は、近年収集・受託した作品をご披露しつつ、これまで収集してきた作品と共に当館が長年続けてきた収集活動やその意義、美術館の役割についても紹介します。
猛獣画廊壁画修復プロジェクト
Restoration Project on Mural Paintings for Higashiyama Zoo
2022年7月16日(土曜日)~9月25日(日曜日)
戦時中に動物を失った東山動物園では、1948年に「猛獣画廊壁画」が制作され、動物に代わり多くの人を迎えました。3枚の壁画は、当館収蔵当初から傷みが目立ち、修復が必要な状態でした。このたび、皆様のご支援のもと、修復することになりました。本展示では、修復前の作品を展示し、修復に向けての調査や準備について紹介します。
大きな版画
Large Prints by Contemporary Japanese Artists
2022年10月8日(土曜日)~11月27日(日曜日)
今日の美術の表現では版画においても様々な試みが行われています。版の作り方や刷り方を工夫し、大きな版画を作ることもそのひとつです。それらは内容とともに版画の枠組みに納まらない作品を生み出しています。所蔵作品のなかから秋岡美帆や磯見輝夫などの日本人作家による大きな版画を取り上げ、その表現について紹介します。